2006年1月16日より市販された3代目のエスティマは、発売から11年目に入る超ロングセラーモデルのミニバンです。
しかし、11年目になっても色あせないスタイリッシュな内外装のデザインと、これまで大規模なマイナーチェンジを繰り返したことで、現在でも高い評価を受けています。
そして、2016年6月には、3度目のマイナーチェンジでエクステリアを大幅に変更し、グレード構成を人気グレードの「AERAS(アエラス)」に統一したことと、2.4Lハイブリッド車と2.4Lガソリン車の2種類に絞ったことで、また新たな魅力を手に入れています。
4WD車のシステムは2.4Lハイブリッド車と2.4Lガソリン車というパワーユニットの違いで大きく異なっており、それに組み合わされるトランスミッションの違いとともに、4WDとしての性格も異質のものになっています。
そこで、エスティマの2種の4WDシステム、さらに2WD車や他車ライバルとの比較を通じて、その走行性能や実際の燃費を徹底評価してみました。
エスティマの4WDグレードの価格は?
エスティマアエラス2.4(8人乗り)4WD:3,487,418円
エスティマアエラス2.4(8人乗り)2WD:3,271,418円
エスティマハイブリッドアエラス(8人乗り)4WD:4,311,163円
これが2.4L車とハイブリッド車のエントリーグレードです。
2.4L車では2WD車に対して、216,000円高になり、ハイブリッド車は全車4WDとなります。
2WDに対する価格の差は乗用車の平均的なものですが、ヴォクシーなどの他のミニバンよりも4WDの比率が高い傾向にあるのは、そのミニバンらしからぬスポーティーなスタイリングからくるキャラクターによると思われます。
エスティマの2WDと4WDの装備の差
2.4L車の2WDと4WDの装備差はあるのでしょうか。
調べてみると、2WD車ではエントリーグレードの「アエラス」には未装着であったり、「アエラスSMART」にメーカーオプション設定(32,400円)になる、フロントパフォーマンスダンパーが、4WD車では全車標準装備になります。
※エスティマ:toyota.jp
フロントパフォーマンスダンパーは、走行中のボディに発生する小さなたわみや微振動を吸収し、乗り心地や静粛性を向上。
また、よりシャープなハンドリングにも貢献します。
このフロントパフォーマンスダンパーは、ハイブリッド車でも、「アエラス」には未装着、「アエラスSMART」にメーカーオプションとなっています。
これ以外には2WDとの装備差はありません。
ライバル車との比較
〇 ホンダ オデッセイの4WDグレードの価格
オデッセイにはハイブリッド車に4WDの設定がありません。
オデッセイ2.4G(8人乗り)4WD:3,017,000円
オデッセイ2.4G(8人乗り)2WD:2,760,000円
257,000円の差額となり、エスティマより約4万円割高になります。
4WDシステム自体の種類は同じなのですが、5ナンバーサイズミニバンの「エスティマ」も、「ヴォクシー/ノア」よりも割高であるように、ホンダの4WD車はトヨタ車よりも高くなる傾向にあるようです。
〇 ホンダ オデッセイの2WDと4WDの装備の差
オデッセイは2WD車と4WD車の装備の差はほとんどなく、一部グレードでタイヤサイズが4WDの方が大きくなる程度です。
この価格帯のクラスになると、特に4WDだからと、2WDと異なる装備を加えるのではなく、必要な装備は駆動方式にかかわらず標準装備化していることになります。
エスティマの4WD車の実燃費は?
エスティマのカタログ燃費
2.4L2WD車:11.4㎞/L 4WD車:11.2㎞/L
ハイブリッド4WD車:17.0~18.0㎞/L
2.4L車の2WDと4WDの燃費の差はわずか0.2㎞/Lと小さいのが特徴です。
これは1.7~1.8tという重量級のため、車両重量が70㎏あるにもかかわらず、計算上影響が出にくいということがあるようです。
また、もともと2WDの燃費自体も良いとは言えないといこともあり、適切なトルク配分をする4WDの方が効率的な動力を伝達できて、無駄にアクセルを踏まなくて済むということもあるでしょう。
さらに ハイブリッド車は18.0km/Lと、4WDながらも同排気量クラスではトップレベルの低燃費となっています。
少なくともカタログ上は、4WD車を選んだことにより、燃費が悪くなるという心配はしなくて済みそうです。
エスティマの実燃費
4WD車の実燃費(e燃費):7.94~9.21㎞/L
2WD車の実燃費(e燃費):7.97~8.99㎞/L
ハイブリッド4WD車の実燃費(e燃費):10.73~11.97㎞/L
2.4L車の平均実燃費(みんから):9.08㎞/L
ハイブリッド車の平均実燃費(みんから):12.68㎞/L
実燃費もカタログ値通りに2WDと4WDの燃費の差はほとんどなく、ミニバンの性格上、多人数乗車が多い場合は2WDでも燃費は悪化し、4WD車と逆転することもあります。
エスティマ全体としては、やはり1.7tというヴォクシークラスより200㎏ほど重く、最新型ではない2.4Lエンジンのため、一桁台というファミリーカーとしては辛い燃費になっています。
ハイブリッド車は燃費が良いのが通例ですが、ことエスティマに関してはあまりそのメリットはないようです。
状況にもよるでしょうが、2.4L車に対してカタログ値との差が大きく、重量増に伴い、常にエンジンも稼働していることが原因と思われます。
しかし、2.4L車よりも口コミでの評価の差は大きく、市街地と高速などの使用状況によって差が出やすいのがハイブリッド車の燃費の特徴のようです。
ライバルの燃費
〇 ホンダオデッセイのカタログ燃費
2.4L2WD車: 12.8~13.0 ㎞/L 4WD車:13.4~14.0㎞/L
車両重量はエスティマと変わらないのですが、2.0Lと小さいことで燃費はエスティマより優れています。
2WDと4WDの燃費の差はエスティマより大きめですが、それでも1㎞/L未満で少な目。
特徴としては、パワーのある「アブソルート」の直噴エンジンの方が、標準車の通常タイプのエンジンより燃費が良いことです。
効率のいい直噴エンジンのほうがより燃料を無駄にしていないということになります。
〇 ホンダオデッセイの実燃費
4WD車の実燃費(e燃費):9.99~11.34㎞/L
2WD車の実燃費(e燃費):データなし
全車平均実燃費(みんから):9.44㎞/L
カタログ値とはエスティマ同様の落ち幅ですが、確実に燃費は良い傾向です。
口コミ等を見ると高速での燃費が伸びる傾向にあるのが特徴のようです。
エスティマの4WD車の雪道の走行性能は?
2.4L車
2.4L車の4WDシステムはトヨタ車ではお馴染みの「アクティブトルクコントロール4WD」で、路面状況に応じ、前後輪のトルク配分を前輪駆動状態から連続的に可変し、さまざまな走行条件で最適な駆動力配分を行い、スイッチ操作で前輪駆動に切り替えることも可能となっています。
あくまで生活四駆であり、過度な期待が出来るものではありませんが、日常使いの範囲であれば、降雪地域でも充分使用に耐える性能は持ち合わせています。
ハイブリッド車
全車E-Four(電気式4WDシステム)を採用するエスティマハイブリッドは、フロントモーターとは独立したリヤモーターにより後輪を駆動させ、滑りやすい路面(雪道、氷路面)での発進性、走行安定性をアシストします。
ハイブリッドならではのシステムにより、積雪等の路面状況だけではなく、通常の路面でも威力を発揮するのが特徴です。
むしろ通常路の方が得意で、モーターの強力なトルクを4輪に効率よく伝え、勾配や高速時にはそのパワーを感じさせてくれます。
エスティマの4WDのまとめ
エスティマの場合、2.4L車とハイブリッド車では性格が大きく異なり、価格も100万円近く離れています。
また、ハイブリッド車は4WDが標準となるために選択の余地はなく、2.4Lハイブリッドのトルクを無駄なく路面につたえるために4WDが必要だったから採用したという事情もあります。
そのため、燃費に関してはハイブリッドであっても実際には2.4L車と驚くほどの差はなく、価格も含め経済性ではなく、あくまでより優れた走行性能を求める人のためと思った方が良いでしょう。
下取り車があればエスティマの支払額をさらに下げられる
エスティマのグレードを検討して購入するなら、その支払額も気になるところでしょう。
エスティマは値引きもありますが、下取り車があればさらに数十万円支払額を下げる事も可能です。
やり方はいたって簡単なので、是非参考にしてみて下さい。
ディーラーの下取り金額は信用するな!?
下取り車があってエスティマの新車を購入するなら、多くの人はディーラーで査定してもらうでしょう。
ここで気を付けて欲しいのは、ディーラーの下取り金額を信用してはいけません。
なぜなら、後々下取り金額を上乗せして、「あと〇〇万円アップするので、契約していただけませんか?」とセールステクニックを使うため、下取り金額を通常の相場よりも低く見積もる事があるからです。
このケースはとても多いので、下取り車がある人は気を付けて欲しいですね。
ディーラーの下取り金額はかんたんにアップ出来る!
ディーラーの下取り金額を通常の相場まで上げることは、実は難しくありません。
管理人の実体験を交えて紹介しましょう。
以前フィットシャトルを買い替えた時に、ディーラーで査定をしてもらいました。
最初の査定金額は76万円でした。
しかし、ディーラーが下取り金額を低く見積もるケースが多いのは知っていたので、買取店にも査定してもらう事にしました。
買取店の査定サイトから申し込むと、自分の車の概算価格を教えてくれます。
概算価格はディーラーより20万円も高い96万円でした。
早速ディーラーへ訪問して、「買取店の相場は96万円でしたよ?」とセールスさんに伝えました。
上司や会社と相談したのか、セールスさんはしばらく戻ってきませんでしたが、戻ってきて開口一番「今回は買取店さんに合わせます!」とディーラーの下取り金額も96万円になりました!
この時やった事と言えば、査定サイトの概算価格をディーラーに伝えただけです。
これだけで20万円も下取り金額がアップしたので、やはり低く見積もっていたんだなと思いましたね。
新車の値引きもかなりあったので、下取り金額のアップも含め満足したので、そのまま新車を契約しました。
ディーラーより買取店が高ければ??
ただ、買取店の出張査定を申し込んでいたので、新車の契約の時に「納車前に買取店へ売るかもしれません」とセールスさんに伝えて了解してもらいました。
こうしておけば、納車間際まで自分の車に乗っていられて、さらに買取店かディーラーのどちらか高い方へ売ることが出来ます。
後日、買取店の査定を受けると、なんとディーラーの金額よりもさらに高い査定金額が付きました。
その時の契約書です。
買取店の金額は108万円でした。
ディーラーの96万より12万円高く、最初の76万円から実に32万円のアップです。
もし買取店の査定を検討していなかったら、最初の76万円で手放していたかもしれません。32万円をみすみす逃すところでした。良かったです(笑)。
この時利用した査定サイトは、かんたん車査定ガイドです。
車種・年式・走行距離など1分程度の簡単な入力で申し込み後、画面上に自分の車の概算価格が表示されます。
「早く自分の車の相場を知りたい方」「ディーラーの下取り金額と比較したい方」などには、おすすめのサイトです。
最後にもうひと工夫する事で下取り車の金額がさらにアップする!
最後にユーカーパックのオークションを利用する事で、下取り車がさらに高値で売れるかもしれません。
一回だけユーカーパックの査定を受ければ、個人情報が伝わる事なく最大5000社の買取店から入札を受けられます。
ユーカーパックの担当者と最低落札価格を決めるのですが、これまでのディーラーや買取店で出ている最高額を設定しましょう。
5000社もの買取店が入札するので、さらに高値での落札が期待できます。
落札に至らなくても、ユーカーパックの担当者が入札した業者と金額アップの交渉をしてくれます。
1度の査定(提携ガソリンスタンドか出張査定を選べる)だけで、あとはユーカーパックにお任せなので、非常に楽です。
ここまで出来れば、あなたの下取り車は相場のほぼ限界値で売れる事になるので、お得感はかなり強くなります。
エスティマの値引き交渉のノウハウはこちら
当サイトのエスティマ値引き交渉マニュアルです。これを見て多くの人がエスティマを限界値引きで購入する事に成功しています。
今月のエスティマの値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。
>>エスティマ値引き交渉マニュアル