現行型のデビュー以来10年以上が経過するものの、未だに根強い人気を持つミニバンのロングセラーモデル、「トヨタ・エスティマ」の欠点といいところを、徹底的に評価します！
パワートレインはハイブリッド＋4WDと2.4Lガソリンエンジン＋2WD/4WDが用意され、グレードはそれぞれに4タイプが設定されています。
また、室内は全車3列シート仕様で、乗車定員は7人乗りのほか一部グレードに8人乗りも設定されます。
エスティマを評価！欠点、デメリットはあるか？
エスティマのエクステリアの欠点は？
フロントマスクは、2016年6月のマイナーチェンジで最近のトヨタ車に共通する「キーンルック」と呼ばれるデザインに刷新されました。
元々派手さのあるフロントマスクがさらに威圧的な雰囲気に変貌したため、好き嫌いが一層分かれるようになったと言えそうです。
エスティマのインテリアの欠点は？
〇 インパネ回りなど
センターメーター方式を採用していますが、このレイアウトはメーター確認時の視線移動が大きくなるのが難点です。
〇 前席
シートの座面の長さが不足気味で、快適性は今一つです。
※エスティマ：toyota.jp
また、ハイブリッドを選んだ場合、巨大なセンターコンソールがウォークスルーを妨げるのが無視出来ない欠点です。
〇 2列目シート
前席と比べシートの出来そのものは勝るものの、伝わってくる振動や騒音が大きめなので結果的に快適性は劣ります。
また、2列目がベンチシートとなる8人乗り仕様を選んだ場合、中央席はクッションが硬いので長距離の乗車には向きません。
〇 3列目シート
前席や2列目シートと比較するとサイズが小さい上、クッションも薄いため座り心地は褒められたものではありません。
ヘッドルームにも余裕が無いので、緊急用として割り切るべきでしょう。
〇 収納&荷室スペース
定員乗車時の荷室スペースはミニマムなので、家族旅行に出掛ける場合などは荷物の置き場に困るケースが出てきそうです。
エスティマのパワートレインの欠点は？
〇 ガソリン車
1.7～1.8トン台に達する車体に2.4Lエンジンの組み合わせは余裕があるとは言い難く、特に人や荷物を満載した状態での高速道路で追い越しや山道の上りなどは厳しいものがあります。
また、4気筒ゆえの振動も気になる部類に属します。
燃費はJC08モードで11.2～11.6km/L、当サイトの調査による実燃費で9km/Lで、オデッセイがそれぞれ12.8～14.0km/L、10km/Lであるのと比較するとやや見劣りがします。
〇 ハイブリッド車
強力なモーターのアシストが加わるのでどのような状況でもパワー不足を感じない反面、ドライバビリティーの自然さではガソリン車に劣ります。
また、トランスミッションが単速式なので高速走行時はエンジン回転が高くなり、相応に騒音が高まるのも欠点と言えます。
燃費はJC08モードで17.0～18.0km/L、当サイトの調査による実燃費で12km/Lで、オデッセイ ハイブリッドがそれぞれ24.4～26.0km/L、16.3km/Lであるのと比較すると大幅に劣ります。
エスティマの走行性能の欠点は？
基本設計が古いこともありボディ剛性が不足気味で、大きな段差やうねりを乗り超えた時などにボディが振動します。
設計年次が新しい同じトヨタの「アルファード」やホンダの「オデッセイ」と比較して、見劣りのする部分です。
エスティマの装備面の欠点は？
冬場の快適性を大きく向上させるシートヒーター(※トヨタでは「快適温熱シート」と呼称)は、上級グレードの運転席・助手席に標準装備されますが、エントリーグレードの場合オプションでさえ選ぶことができないのは残念です。
また、リアサイドウィンドウに乗員を強い陽射しから守るロールサンシェードが備わらないのも、物足りない点です。
エスティマの安全性能の欠点は？
予防安全装備「トヨタ・セーフティ・センスC」が全車に標準装備されますが、その内容は衝突被害軽減ブレーキの「プリクラッシュセーフティシステム」、車線逸脱防止警報の「レーンディパーチャーアラート」、ヘッドランプのハイ/ローを自動で切り替える「オートマチックハイビーム」の3点に留まります。
最大のライバルと言えるオデッセイに設定される「ホンダ・センシング」と比較すると、機能面で大きく見劣りします。
また、側面衝突事故から乗員を守るSRSサイドエアバッグやSRSカーテンシールドエアバッグなどが、どのグレードにも標準で備わらず、オプション設定に留められている点も問題です。
エスティマのグレード体系・価格面での欠点は？
8人乗り仕様が装備の貧弱なエントリーグレード「アエラス」にしか設定されないのは、多人数を乗せたいユーザーは快適さを我慢しろと言わんばかりで問題があります。
売れ筋は圧倒的に7人乗りとは言え、理想を言えば全てのグレードで8人乗り仕様も選べると良かったですね。
エスティマを評価！いいところは？
エスティマのエクステリアのいいところは？
初代モデル以来受け継がれるタマゴ型のワンモーションフォルムは、エスティマならではの持ち味となっています。
アクの強いフロントマスクとの調和も取れており、スタイリッシュさの面ではミニバンの中で上位に位置付けられそうです。
エスティマのインテリアのいいところは？
〇 インパネ回りなど
元々水準以上にあった質感は、2016年のマイナーチェンジでさらに向上しました。
最新のモデルと比較しても、遜色が無いと言えるでしょう。
〇 前席
着座位置の高さによりもたらされる見晴らしの良さや、余裕のあるヘッドクリアランスは美点と言えます。
また、乗り心地も3列のシートの中で一番良好ですが、それだけに設計の古いシートの出来が惜しまれます。
〇 2列目シート
7人乗り仕様の場合、最大800mmの超ロングスライド機能や左右に備わるアームレストおよびオットマンにより、ゆったりとくつろげるのが魅力です。
〇 3列目シート
アエラスを除くグレードに標準装備またはオプション設定される電動床下格納機能は、スイッチひとつで3列目シートが格納できるので大変便利です。
〇 収納&荷室スペース
収納スペースは全席とも豊富に用意されているので、小物やドリンク類の置き場に困る事はまず無いはずです。
また、荷室スペースは3列目シートを格納した状態では十分以上である上、床面がフラットになる点も評価に値します。
さらに、多彩なシートアレンジも魅力のひとつです。
エスティマのパワートレインのいいところは？
ハイブリッドはパワー、燃費ともにガソリン車をおおきく上回る上、アイドリングストップからのエンジン再始動もスムーズなので、本命はこちらでしょう。
ただ、ガソリン車に対して高価な価格差がハイブリッドを選ぶ上での足かせになります。
エスティマの走行性能のいいところは？
操縦安定性と乗り心地の水準は、「アエラス」はミニバンの平均的レベルに留まりますが、「アエラス プレミアム」以上のグレードの場合フロントにパフォーマンスダンパーが装備されるため、ロールが規制され評価できる水準になります。
エスティマの装備面のいいところは？
全方位のガラスが紫外線を約99％カットするUVカットガラスとなるのはエスティマの美点で、特に女性を乗せる機会が多い場合は大きなメリットになります。
エスティマの安全性能のいいところは？
JNCAPの衝突安全試験では高いポイントを獲得しているので、オプションのSRSサイドエアバッグ＋SRSニーエアバッグ＋SRSカーテンシールドエアバッグを装着すれば、衝突安全性は万全なものとなるでしょう。
エスティマのグレード体系・価格面でのいいところは？
ハイブリッド車偏重のグレード体系になりがちな中で、エスティマの場合ガソリン車もハイブリッド車と全く同じグレード体系となっている点は評価できます。
エスティマの総合評価
エクステリアは良くも悪くも独自の個性を持っており、少なくとも古さは感じさせません。
一方インテリアは、センターメーター方式はあまり評価できませんが、インパネのデザイン自体はスッキリしている上、内装全体の質感も優れています。
シートの出来は特に良い部類には入りませんが、多彩なシートアレンジは評価できます。
装備面では、特に安全装備にもうひと頑張り欲しいところ。そしてパワートレインの出来を含めた走行性能は、やや年代を感じさせる部分はあるものの、及第点は与えられます。
総合的に評価すると、最新モデルと同等とは言えないものの酷く劣るという訳でもないので、このスタイリングが気になったなら買って後悔はしないでしょう。
下取り車があればエスティマの支払額をさらに下げられる
エスティマのグレードを検討して購入するなら、その支払額も気になるところでしょう。
エスティマは値引きもありますが、下取り車があればさらに数十万円支払額を下げる事も可能です。
やり方はいたって簡単なので、是非参考にしてみて下さい。
ディーラーの下取り金額は信用するな！？
下取り車があってエスティマの新車を購入するなら、多くの人はディーラーで査定してもらうでしょう。
ここで気を付けて欲しいのは、ディーラーの下取り金額を信用してはいけません。
なぜなら、後々下取り金額を上乗せして、「あと〇〇万円アップするので、契約していただけませんか？」とセールステクニックを使うため、下取り金額を通常の相場よりも低く見積もる事があるからです。
このケースはとても多いので、下取り車がある人は気を付けて欲しいですね。
ディーラーの下取り金額はかんたんにアップ出来る！
ディーラーの下取り金額を通常の相場まで上げることは、実は難しくありません。
管理人の実体験を交えて紹介しましょう。
以前フィットシャトルを買い替えた時に、ディーラーで査定をしてもらいました。
最初の査定金額は76万円でした。
しかし、ディーラーが下取り金額を低く見積もるケースが多いのは知っていたので、買取店にも査定してもらう事にしました。
買取店の査定サイトから申し込むと、自分の車の概算価格を教えてくれます。
概算価格はディーラーより20万円も高い96万円でした。
早速ディーラーへ訪問して、「買取店の相場は96万円でしたよ？」とセールスさんに伝えました。
上司や会社と相談したのか、セールスさんはしばらく戻ってきませんでしたが、戻ってきて開口一番「今回は買取店さんに合わせます！」とディーラーの下取り金額も96万円になりました！
この時やった事と言えば、査定サイトの概算価格をディーラーに伝えただけです。
これだけで20万円も下取り金額がアップしたので、やはり低く見積もっていたんだなと思いましたね。
新車の値引きもかなりあったので、下取り金額のアップも含め満足したので、そのまま新車を契約しました。
ディーラーより買取店が高ければ？？
ただ、買取店の出張査定を申し込んでいたので、新車の契約の時に「納車前に買取店へ売るかもしれません」とセールスさんに伝えて了解してもらいました。
こうしておけば、納車間際まで自分の車に乗っていられて、さらに買取店かディーラーのどちらか高い方へ売ることが出来ます。
後日、買取店の査定を受けると、なんとディーラーの金額よりもさらに高い査定金額が付きました。
その時の契約書です。
買取店の金額は108万円でした。
ディーラーの96万より12万円高く、最初の76万円から実に32万円のアップです。
もし買取店の査定を検討していなかったら、最初の76万円で手放していたかもしれません。32万円をみすみす逃すところでした。良かったです（笑）。
この時利用した査定サイトは、かんたん車査定ガイドです。
車種・年式・走行距離など1分程度の簡単な入力で申し込み後、画面上に自分の車の概算価格が表示されます。
「早く自分の車の相場を知りたい方」「ディーラーの下取り金額と比較したい方」などには、おすすめのサイトです。
最後にもうひと工夫する事で下取り車の金額がさらにアップする！
最後にユーカーパックのオークションを利用する事で、下取り車がさらに高値で売れるかもしれません。
一回だけユーカーパックの査定を受ければ、個人情報が伝わる事なく最大5000社の買取店から入札を受けられます。
ユーカーパックの担当者と最低落札価格を決めるのですが、これまでのディーラーや買取店で出ている最高額を設定しましょう。
5000社もの買取店が入札するので、さらに高値での落札が期待できます。
落札に至らなくても、ユーカーパックの担当者が入札した業者と金額アップの交渉をしてくれます。
1度の査定（提携ガソリンスタンドか出張査定を選べる）だけで、あとはユーカーパックにお任せなので、非常に楽です。
ここまで出来れば、あなたの下取り車は相場のほぼ限界値で売れる事になるので、お得感はかなり強くなります。
エスティマの値引き交渉のノウハウはこちら
当サイトのエスティマ値引き交渉マニュアルです。これを見て多くの人がエスティマを限界値引きで購入する事に成功しています。
今月のエスティマの値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。
＞＞エスティマ値引き交渉マニュアル